母の日々雑感

1歳児の母です。日々感じた事をつらつらと書きます。

コックピットの思い出

JAL機の緊急脱出のニュース、驚きましたね。エンジンから煙が出たのが、飛行中だったらと思うとゾッとします。
怪我をされた方もいるそうです。1日も早いご快復をお祈りいたします。


何かとトラブルの多いイメージのJALですが、実はJALには唯一無二の思い出があります。
私の父は出張が多く、飛行機に乗る際は必ずJALを使います。地元の空港にはANAも就航しているんですが、JALの方が時間の都合が良いという理由のようです。
仕事でいつも乗っているからか、プライベートでもJALびいきで、家族旅行の際は必ずJALを利用していました。


家族でディズニーランドに行く途中。あれは私が小学生の頃でしたが、一度だけコックピット見学をさせてもらったことがあります。
あの頃は現在よりセキュリティがきつくなく、搭乗している子どもは割とコックピットに誘ってもらえたようですね(私が経験したのはその一度きりでしたが)。


ディズニーランドに行くために飛行機に乗る、というだけでも、小学生には大イベントです。胸を躍らせながら機窓を眺めていたところ、CAさんがやって来て、「操縦席に来てみませんか?」と声をかけてくれたのです。
憧れの飛行機に乗れて、憧れのCAさんに話しかけられただけでも嬉しいのに、しかもコックピットを見られる!
私は引っ込み思案な小学生でしたが、この時ばかりは一も二もなく「行きたい!」と答えたのを覚えています。


CAさんに連れられやってきたコックピットでは、これまた憧れのパイロットとコーパイがまさに操縦の真っ最中でした。
(…といっても、この辺の記憶は曖昧でして、おそらく子どもをコックピットに呼べるくらいなので、飛行機は水平飛行に移り自動操縦モードになっていたんじゃないかな、と思います)。


パリッとした制服を着たかっこいいパイロットさんに「こんにちは」と話しかけられ、一気に照れてしまい、何も話せなかった記憶があります。
窓の外の景色や、見たこともないコックピットの複雑な機械類など、見るもの全部が珍しくて、薄暗いコックピットと窓の外のまぶしい青空の対比を今でも覚えています。


コックピットから戻った私はもうホクホクで、得意満面で座席に戻り、親に「良かったね」と迎えられました。この一連のコックピット見学の思い出は、私の旅行・飛行機好きの原点になっている気がします。
(余談ですが、結婚後に主人にこの話をしたところ、本気で羨ましがられ、再び得意満面になりました)


あの後、国内でのハイジャック事件や同時多発テロ事件の影響で、一般の乗客がコックピットに入ることはできなくなってしまいました。
時代の流れとはいえ、とても残念です。
そして、残念といえば、今日のニュースも。思い出深いJALだけに、安全運航が続くことを祈ります。